ギジのサ高住。
現状のギジ。
洗濯も一週間に一度位しか干している所を見ない。
かといって一週間分ではない。せいぜい三日分。
入浴も毎日ではない。
掃除機の音もヘルパーさんが来る日だけ。
調理はせいぜい、おうどんやラーメンを湯がくくらい。
買い物も行くには行くがせいぜい週に一度。
出来れば行きたくない。
調理について言えば、サ高住のキッチンはIHである。
ギジが新しい機器を使えるようにはならないだろうから(現在はガスコンロ)キッチンは只の飾りになると思う。
キッチンやお風呂が付いていなくても良いだろうと思うよ普通は。
全部してくれるようなサ高住。
介護施設程ではなく
介護付き高齢者住宅というのか…。
が、ギジは兎に角プライドが高い。
ワンルームマンションのような体裁でないと駄目だろう。
が、自立はもう無理な状況である。
サービスと料金の折り合いが付かない。
郊外なら、他県なら…なのかな。と、いうところ。
もう、買い物も行くのは大変でしょう、ご飯も大変でしょう、と言ったところで
「買い物は行ってるから大丈夫だ。料理もしてる。人の世話になんかならなくて良い。」と、言うのが関の山だと思う。
自分で買い物に行くのも辛いと夫にこぼしていても、いざとなれば大丈夫だと言うだろう。
怪我でもしてくれたら本人も諦めるのかと思う私がいる。
日曜日に、ギジ宛に来ていた年金関係の封書を夫が持って行ってギジが開封するところを見ていたという。
「開け方がさ、ボールペンのお尻を突っ込んで無理やり開けるから封筒がガタガタになっちゃうんだよ。」
『ハサミ、使わないの?』
「座椅子を倒した状態で手を伸ばして、テーブルの上のボールペンを取ってやってたよ。起き上がって取りに行くなんてしないんだよ。」
あの部屋のハサミは、義ママンのお裁縫箱の中のキッチン鋏だけである。
なんでお裁縫箱にキッチン鋏なんだよ!とは、突っ込まないで💦
私だって、えーーっ?!だったのだから。
それだって立ち上がってすぐのところにあるのに…。
動くのも億劫なのか。
「あれじゃ、何もしなくて良いからなんて言ったら寝たきりになるぞ。」
寝たきりになったら即ショートだなぁなどとボンヤリ思ったけれどw
娘の事で出かけることが多くなるから一日中ギジの側で介護をするのは大変だ。
それは父の介護で骨身にしみている。
そりゃあ、父の時の経験はあるからシモのことは出来なくはないが、
ギジのは見たくない…。
父のことは、私は娘だからできたのだよ。
寝たきりになったらなったで、最期まで此処に居たいと言うのは分かり切っている。
ま、寝たきりになったらその方が強硬手段に出られるのかな。
などとつい考えてしまう。
ギジ本人が楽をしたいと思って受け入れてくれるのが一番なのだが。