2月21日金曜日。
そう、昨日。
私、やはり疲れ果てていたようで、午後から寝こけていて夕飯の支度はユックリ。
さて、出来たー。と、思ったら娘が
「誰か出て行った。」
生憎、雨戸を閉めてしまっていたので玄関から出ようとしたら義母の影。
「○○(夫)は?」
まだ帰ってないけど。
「お父さんが、散歩に行くって出てっちゃったの。」
は?散歩って。午後7時半だよ?
判った、探してくる。
だからお義母さんは待っててね。
娘に声かけて外に飛び出した。
うちの周りには居ない。遠くにいくか?と、駅に向かう方の道に行った。
遠くに坂の上の方でヨタヨタ歩く人影。
まさかと、そっちに向かう。
やっと追いついたが年の為に追い越して確認、義父だ。
「お義父さん、どこに行くんです。」
「散歩だよ。」
「散歩って…暗くなってからしないで下さい。明るいときに行かないと危ないでしょ。帰りましょう。」
「解らせなきゃ駄目なんだよ。そのままじゃ駄目なんだよ。」
はあ?喧嘩かよ。
「お母さんが心配してるでしょ。私達だって心配なの!帰って下さい。」
「散歩するんだよ!」
「何言ってるの。帰りましょう。」
「あそこのコンビニで買い物してけばいいだろ!」
なんなんだよ…。
コンビニで速攻デザートコーナーに行く義父。
「プリンはやめた方がいいと思います。パンとかにしたら?」
「ああ、お母さんがな。」
といいつつ、これだな!とプリンを取る義父。
何してるジジイ。
「だから、プリンは…。」
「お父さんが食べたいんだよ!」
でも、2つ取ってるしー。しらんがな。
小銭がなかなか出せず手間取る義父。
私のカッコは部屋着にパーカー。早く退散したいわ。
やっと支払って帰り道。
「追っかけてくるだもんなー。参ったな。」などとほざいてるが無視する私。
わたしだって来たくて来てる訳じゃない。
義母が心配してるからだ。
あと少しで家というところで娘が走ってきた。
「おばあちゃんが転んで腰打った!動けない!!」
はあああああああああああああああ?!
おじーちゃんみてて!
義父がなんだって?とか、言ってるから
「おかーさん、転んだって!!!」と大声でいってダッシュ。
義母、玄関の段差の所で蹲って動けないと。
私が出るときはカーディガン、今はコートを着ているから、おそらくなかなか帰ってこないからコートを着て出て来てコケたのかも。
兎も角、痛がってもこのまま放置は出来ないので娘と義父と3人でなんとか義父母宅に運び入れて和室にお座布団並べて寝かせた。
「なんで外に出るんだ」とか言ってもせんのないことを言う義父。
「こんなに寒いのに散歩に行くなんておかしいのよ!!!」と、ずっと激おこしてる義母。
義父はニヤニヤしてる。
あほか。あんたのせいや。
パパに連絡するからと自宅に戻り夫に電話。
ザックリ話して、兎も角、私は救急車を呼ぶべきか判断できないし、喧嘩してるから帰ってきて私は無理!と。
「判った。帰るよ。妹にも連絡しておいて。」
義妹に電話した。
やっぱり経緯はザックリ。
今動けることはないから待ってて、進展したら報告すると。
で、隣でずっといた。
2人にしておいたら、いつまた義父が激高するかもしれない。
義母はずっと痛い痛い。脚が痛くて動かせない。
「こんなに寒いのに散歩に行くなんておかしい!」と
「お父さんは私の言う事なんて聞かないの!馬鹿にしてるの!!」
を無限ループ。
義父は
「お母さん、大分頭が進行してるんだよ。クリニックの先生にもいわれた。」などと言う。
だから、そんなカミさん置いて夜に散歩に行くとか、わからせるとか馬鹿ですか、あんたが出てくからこうなったんでしょ?と言いたかったがそんな事を言って義母が不穏になったら困るから無視!
もうすぐうちのパパが帰ってくると言ったら義母
「なんで?帰ってきても役に立たないでしょ!」
オイオイ。
何だか口が乾くというので
何か少しずつ飲む?と聞いたら首を振る義母。
「プリン食べるか。」と義父。
馬鹿ですかあなた。
「駄目です!こんな時にプリン飲み込めなかったらどうしますか!」
痛いというので擦ることしか出来ない。
トイレに行きたいという義母。
もう少ししたらパパ帰ってくるから待って。
延々と外に出た義父を責める義母。
でも、義父はニヤニヤしているか、黙っているだけ。
骨折してるかもな参ったな…などと言っていた。
一言、すまなかったって言えばいいのに。
夫が帰ってきた音がした。
着替えてくるというから義母に待っててねと。
夫に夕飯おにぎり作る?と聞いていたら、隣りて何やら物音がするので見に行ったら、義父が義母をズルズルと引き摺ってトイレに向かってた。
パパ呼んでくるから!と、慌てて夫を呼ぶ。
夫が義母を抱えてトイレ。
足が出ない義母。
足、だすんだよ!!!と義父。
怒るなよジジイ。
おかーさん、ゆーーっくりでいいよ。足ゆーーっくりね!!とわざと大きな声で言う私。
お手洗いも行かれないのだから診てもらおうということになり、夜間救急の病院に問い合わせるがコロナ対策で駄目だったり満床。
義父が罹っている病院は整形の医師が不在。検査はできるが治療はムリ。
その状態なら救急搬送の方が良いと。
で、救急車を呼んだ。
救急隊から電話があって、どういう経緯で転んだのか聞かれた。
カッコつけてもしかたないので、
「夫婦喧嘩をしたようで、義父が出ていってしまい、義母が心配して外に出て転倒したようです。」と、ザックリ。いや、バッサリ。
認知症のことも伝えた。
救急車家から離れた大きな道路に停めたようで、徒歩で隊員さん達が到着して、聴き取り。骨折しているかもと言われた。
夫は初めは自分は救急車の後を車で追いかけると言っていたが義父と一緒に同乗することになった。
義母はストレッチャー、夫と義父は徒歩で救急車に向かったので、私は義妹にLINE。
LINEを送ると何か音がする………ん?夫のスマホがある!
あの野郎!忘れていきやがった!!!
でも、救急車が出ていくサイレンがしていないのでまだ停まっていると思って夫のスマホを持ってダッシュ!!
無事に渡せたし、搬送する病院も告げられた。
救急車は搬送先が決まるまで停まっているのだ。
父の時に聞いた知識なんだよなー。そんな知識要らんがなだけど、役にたっちまった。
で。夫と義父は帰宅。
義母は大腿骨骨折。手術しなければ車椅子か寝たきり。
手術できるかどうか判断すると。
義母は、到着し検査し、入院したら痛みがなくなったのか
私は大丈夫!帰る!と大騒ぎをしだしたので帰ってきたと。
義妹にも連絡。義妹には実家のこともあるのにごめんなさい。と。
あー、そーいや義父に謝られてもないっけなー。
でも。
この事は義父が原因。
夕方や夜になると義母は認知症の症状が強くなる。
その対応が出来ず自分の感情を抑えられずに行動するからだよ。
私は義父の徘徊かと思ったし、暗くなってから散歩なんて馬鹿言ってんじゃねぇだったから探しに出た。
昼間だったら、義母と家で待ってた。
実家から帰ってくると、なんだかんだと義父のことで忙殺される。
もうその極みだ。
おそらく、義母はこの入院で認知症は進むと思う。
施設を探してこのまま入れたほうがすんなりと行きそうだ。
実家…どうしよう。
父の病院はコロナのお陰で面会禁止だから良いけど(良くない)
母がなぁ。