やはりギジと対峙すると酷く疲れる。
先日の義ママンの一周忌のように他に何人も人が居ればまだマシであるが、
ギジと2人はやはりしんどい。
なんのことかと言えば、
ギジのクリニックの通院の事である。
放っておこうかとも思ったが、放置していて義妹から何か聞かれることも、
夫から何か言われることも面倒であったし、
義妹に聞かれた夫に行かないのか等と言われることが何より嫌な私である。直接言って欲しい。
その夫は、ギジの薬を貰いに行かなくてはいけない事なんか忘れている。
ギジ本人が以前ならば、自分で薬の残量を見て自分で行っていた事が怪しくなったこと。
飲み忘れも多いのかお薬の残が多い事。
クリニックに行ったことを忘れて、また行ってしまった事もあり、訪看さんに薬や健康チェックをお願いするようになってからは、
ギジはもう人頼みになっている。
前は、お薬がないと看護師さんに言われてるでしょうと言えば、行ってくると自分で言って出かけていたのに、
それもクリニックの付き添いを義妹がするようになってからは何もしなくなった。
ただ、時おり、肩が痛いだなんだと自分で行っては湿布薬は貰ってきているようである。お薬手帳を見ればわかるのだ。
要するに、手を出せば自分ではやらなくなるのだ。
2ヶ月に1度のクリニックの付き添い。
何もなければギジの所には来なくなった義妹である。
病院の付き添いでもなければ、ケアマネが連絡でもしてこなければ、こちらには来ないのだから丁度いいのかもしれない。
ギジ本人も。娘は用事がある時だけ来る。という認識のようだ。
ただ8月は抗がん剤治療で3日間×2週。
ケアマネが来ると言われて立ち会い。
そして月が変わってまたクリニック。
正直もギジの所に行くのは嫌だというのが義妹の本音だと思う。
私は時おり変なスイッチが入る時がある。
面倒になってしまうのだ。
あーーーーー‼️もうじゃまくさい‼️
私がやったらええんやろ⁉️
グジグジ言うてんのん嫌やねん。
して欲しいんやったらちゃんと言うたらええやん!あほらし!!!!
昨夜からまた作動しそうだとは思っていた。
義妹にも夫にも今日連れて行くとは言っていない。
いちいち言うこともなかろう。
幸い雨も降っていない。
行ったろやないの。
朝、10時頃にギジに話しに行った。
『あのね、そろそろお薬が無くなるの。だからクリニックに行かないといけないのよ。』
「…そうなのか。…今日行くか…何時に行く?」
ああ、一緒に行くのが前提なのか。もう1人で行くとは言わないのだ。
10時半に出る事にして、ギジを連れて出かけた。
ギジの歩き方は歩幅も狭くゆっくりである。
後ろからついて歩いているととても疲れる。
途中でギジが左に曲がろうとした。
そっちに行くと成城石井の横に出る。クリニックは真っ直ぐ行って左である。(クリニックを過ぎると成城石井である。)
『クリニックに行くんだから真っ直ぐですよ。そっち行ったら戻らないと駄目ですよ。』
「あ…そうか。」
歩いているうちにクリニックが飛んでいってしまったのか…。
クリニックについて保険証と診察券を出したギジはお薬手帳も出そうとした。
『お薬手帳は薬局ですから出さなくて良いです。』
「あ…そうか。」
1人で行かせるのも無理になってきたのかもしれない。
医師の診察は変わりないですで終わり。一応手術の事と抗がん剤治療の事は私から報告しておいた。
手術は5回目ですねとカルテも見ずに言われて、医師の記憶力に感服した。
お散歩は行ってますか?との問いにギジは「はい」と答えていたが、
どの口が言うである。
薬局も全て終わって帰宅して、そのままギジの所に行って、薬をしまって、
訪看さんのノートにクリニックに行って2ヶ月分貰ってきた事を付箋紙メモに書いて貼りつけて来た。
ギジはさっさと2階である。
グループLINEに
午前中クリニックに連れて行きました。(一緒に行ったとは書かない、連れて行った。そう態とである。)
お薬を貰った事を訪看さんのノートにはメモに書いて貼っておきました。
と、ポストした。
義妹「ありがとうございます。お世話様でした。」
それだけだった。
私が行くと思っていたのかもしれない。
あの時、よろしくお願いしますともなんとも言われてないのだが。
夫は既読スルー。
夫には、ギジが行き先を間違えていたような事、お薬手帳まで出そうとした事もポストして。
とても疲れたので休みますとも書いた。
実際、エネルギーを吸い取られて私は疲労困憊なのである。
そういうアピールをしておかないと、平気だと思われる。
何よりも、平気だと思われるのが心外である。
ギジと一緒にいるとエネルギーが吸い取られる。
私にとってギジはエナジーバンパイアなのである。
さて、少し休もう。
パトラッシュ、僕はもう疲れたよ。