私の父の三回忌が来週である。
先にも書いた通り私は三回忌は欠席にした。
母が無理するなと言ってくれたこともある。
で。
父が三回忌ということは義ママンも三回忌。
義ママンは8月の終わり頃だ。
それなのに、ギジはもちろん義妹からもどうするのかと聞いてもこない。
夫も何も言わない。
尤も、祖父母の法事もまるでやったことがないこの家なので、
そんなことは考えもしないのかもしれないが。
それで、昨夜夫に言った。
お義母さんの三回忌はどうするのと。
夫はやらなくていいだろうと言う。
一周忌だってする気はあまりなかったけれど、一周忌くらいはしてあげたほうが良くはないかと私が言ったせいか
執り行った。とはいえ、霊園に依頼してお寺さんもお願いして…だから、菩提寺から来ていただいたとか、
菩提寺に行ってしたわけではない。
大体、一周忌は食事会をするものだと思っていたようだったわけだし。
法事はお経を読んでもらうもので食事会は付け足しだよ。
法事というのは必ずしも亡くなった人のためではなく、残された人たちのためなんだそうだ。
だから、しなくても良いのだろう。
してあげようという気持ちもないなら別に良いと思う。
しないならそれで良いけれど、義妹ちゃんにはちゃんと話しておかないとと言ったら、夫が怪訝な顔をしたので、
『三回忌はしないってあちら(義妹の旦那さんの実家)にもそれとなく言っておいてもらわないと、また気を遣ってお香典とか送ってこられるかもしれないし』と言ったら、あ!そうだよな。
去年、義ママンの一周忌はうちうちでやったので、特に親戚にも連絡はしていない。
にもかかわらず、一周忌から1ヶ月以上経った頃に、義妹の旦那さんの妹さん達からお香典を預かったと義妹から連絡があってとても戸惑ったのだ。
お義父さんも三回忌なんて思ってもいないんでしょうと話したところ、
夫が
「墓参りのことも行きたいと言っていたけれどそのままだし、ちょっと話したらキョトンとしてたし。
大体、リフォームのことも忘れて、もう8月で引き払って戻ってくるって言ってるんだしさ。」
「息子達がこっちに住まないって話したら、それなら戻ってくるっていうかもしれないぞ。」
などというので
『言わないで』
と、静かにキッパリと言ったら
「あ・・。うん。」
夫はもしかしたら、冗談で私が流すと思ったのかもしれないけれど、
ことギジのことに関しては冗談は通じない。冗談では済まないのだよ。
家にガタが来ていてリフォームの必要性はあった。
が、二世帯にして息子達が住むからというのはギジにサ高住に移ってもらう口実。
二世帯にして住むと息子が言い出したのは瓢箪から駒だったのだ。
リフォームしてからギジが戻ってきたら同居になって、全部が私の負担になるじゃないか。
介護するためにリフォームするわけじゃない。
それならやめだ。
と、私は思う。
そんなことを言ったら喧嘩になることはわかっているから、ただ私は不機嫌そうにしていたけれど。
先週、なんで戻ってくるなんて言うんだろうと言う私の問いには
寂しいからだろうと答えていた夫が、
ギジが、こんなところにいても仕方がない、ここはつまらないと言っていたという。
先週とは話が違う。何が本当なのかわからない。夫も話を勝手に作るというか思い込む癖がある。
『つまらないってね、こっちにいたらもっとつまらないでしょう、誰も来ないし。』
夫は、つまらないなら施設のレクに参加すりゃ良いんだけどなと言っていた。
サ高住では毎日のように何かやっている。映画鑑賞、折り紙、カラオケ、体操だってあるのに、わざわざリハビリデイに週に2回も行っているじゃないか。
食堂は大きいテレビがあって、そこに来てテレビを見ている人もいる。
その他にもヘルパーさん、訪看さん、薬剤師さんが訪ねてくるのだ。
何か気に障ることでもあったのか、そろそろ皆さんからの良い所が少なくなって楽しく亡くなってきたのかわからない。
もしかしたら、徒歩3分ほどのスーパーに行くこともしんどくなっていて、動くことが辛いとか?
洗濯もしたくないとか?
そんなことを言ったこともギジは忘れているかもしれないが、また言うようだったら・・・。
あぁ考えたくもない。
娘は機嫌よく帰宅した。
あんなにプンスカしていたのが嘘のようだ。
夏休みで電車も空いていたから楽ではあったようだ。
娘が1人で通えるようになったら、私は楽だし喜ばしいことだけれど、問題が。
ギジの通院の付き添いを断る理由がなくなるわ。
水曜、金曜に送迎をしているから木曜日は疲れていて無理だと夫にはいってある。
だからと言って、しなくていいとは思っていないようなのは先週の言動でもわかる。
と言うことは、娘の送迎をしなくて良くなったら、義妹がいかれない時は、私にやれと言うだろう。
俺は仕事だと。
・・・・・尤も、来週から娘が1人で通うかどうかはわからないのだけれど。
私の心の安寧が訪れるのは・・・・・・
なんだろうな。言えないけれど。
せめて、絶対にこっちに親父は戻さないって言えよ夫。