昨日、夫が帰宅したのは夕方だった。
帰宅後はテレワークをしていた。
夕食後に聞いた話では、
病院が終わったのは13時半ごろで、その後ギジと義妹と一緒に昼食を摂って、サ高住に戻ったという。
そんなに検査に時間がかかったのかと聞いたところ、
PCR検査と血液検査のほかに、心電図やら色々と入院前の検査があったということだった。
多分、入院の手続きやらもあっただろうから、やはり夫が行くべきだったのだと思う。
行きはサ高住の最寄駅からタクシーを使ったら9,800円もかかったという。
それで、帰りは電車したがそのほうが近かったし楽だったよと夫は言う。
が、そもそもギジにしたらサ高住から駅に行くのが大変だろうし、
電話に乗って、その後、駅からバスに乗るわけだから
ギジは疲れるし嫌だと思う。
だから、こちらにいる時も大学病院に行く時は、電車よりタクシーか夫が車で送迎をしていたのだ。
私たちは電車とバスにしろ、駅から徒歩にしろ、そこまで大変には感じない距離が、歳をとって、ギジには大変な距離になってしまったのだった。
あちらのサ高住に入所した時に、そこから近い病院ということで紹介をしてもらったのだから、
今度からはまた近くに転院をしたほうがいいのではないかと思うけれど、煩いことは言わないと決めている。
私は手出しはしたくない。
そんなことより、これで一旦、検査もしなくていいということになればいいのに。
本人に何も自覚もなく、普通に生活ができているのだから、
もし重篤なことになっても年齢を考えれば、もう手術はしない方向に行くだろうと思う。
その方が本人だって良いのではないか。
尤も、私は実子ではないからそんなことは言えないけれど。
ギジ本人は生に執着していそうだから治療と言われたらするんだろうなと思う。
子供らに迷惑をかけるとか世話になるとは思っていないだろう。
病院から帰ってきて、サ高住の門を入ってエントランスまでは少しだけ坂なのだが、
ギジはそこを上るだけでもう息が切れて、エントランスの鍵を開ける間も椅子に座っていたそうだ。
部屋に戻っても疲れ果てて寝そうだったという。
半日かがりなのだから疲れるだろう。
それだけを見ても無理じゃないかと思わないのかな。
多分、ギジはお酒を呑みたい一心で、コンビニまではなんとか頑張って行くのだろう。
サ高住での食事の提供は変更する場合は3日前までに申告することになっている。
夫は昨夜そのことについてグループLINEで義妹とやりとりをしていた。
ちゃんと、そうやって自分で気がついて、何日から休止すればいいかなと相談をするだけで誉ポンだ。
そういうことに思い至らなかった人だから。
私は気にはなっていたが黙っていた。
そう気が付かないと思われていた方がいい。
何かと気がつくこともギジを心配してのことではないし、
夫や義妹が大変で気の毒というわけでもない。
大変になるようにしているのは自分たちだ。
親が心配で動くのは大変でもできる。
それは父の時に思ったし、できた。
親に対して愛情があれば、身体はしんどくても平気なのだ。
家のこと、娘のことと夫(何もしない)がネックで両立が大変だったが、それは親が嫌だとか介護が嫌だとかではなかった。
問題というか私の心の重荷は別にあった。
尤も、それは私の場合で、夫や義妹は違うのかもしれないから情があっても…なのかもしれないが。
何かというと「(自分のリハビリとか用事はあるけれど)お父さんを優先します。」という義妹の物言いも引っかかる。
自分の親の癌のことである。優先も何もないだろう。
そんなことをいちいち言うのと思ってしまう。
思っても口には出さないけれど、ここに吐き出している私。
ギジの退院後はお決まりの退院1週間後の検査なんてのがあって、また結果を聞きに行くのもあるのだろう。
それも兄と妹で、あんじょうやってくれはったらええと思っている。