戦いの野に花束を

介護?の話しや愚痴満載毒吐きの独り言 時々ハンクラ

介護のお話し

今現在。

 

ギジはサ高住で暮らしている。

実母はまぁ元気にしているようだ。弟は相変わらず毎週末に母のところに行ってくれている。

通院は弟嫁さんが車で連れて行ってくれている。

 

私は今は介護に携わっているわけではない。

 

 

友人の事なのだが、前にも書いたことがある友人。

実母と同居をしていたが、なかなかクセの強いお母さん。

特に認知症ではないけれど、年相応の物忘れはどんどん激しくなっている。

 

お嬢さんの1人が海外で結婚していて、お子さんが生まれるから手伝いに行かなくてはいけないと話していた。

彼女もご主人のお仕事で海外での生活が長かったので、海外で暮らす事はなんの障害もない。

 

が、自分が娘のところに行けば何週間かの滞在になる。その間、自分の母親の面倒をご主人に見させるわけにはいかないし、

無理だ。

 

と、いうことで、この際だからと施設に入ってもらうことになった。

 

そこは、大手の誰でも聞いたことの会社の経営で(介護というよりも介護用品や子供のおむつや女性の生理用品で聞いたことのある名前の会社)

入居の一時金も費用もお高い。

うちは無理w

 

費用もだけれど近い。近いからご母堂もOKだったようだ。

 

その彼女が帰国後に聞いた話。

 

ご母堂は、その施設の環境もレクレーションもとても気に入っていて安心なのだが、

なにしろ近い。

ちょいちょい帰ってくるそうだ。

 

自分が参加するレクがない日だから居てもつまらないとか、美容院に行くからとか、

なんのかんのと理由をつけてはタクシーで帰ってくるという。

戻ってくれば、一日二日と家に滞在してまた施設に戻る。

 

よくわからないけれど、サ高住のように自由というか、帰りたい時は帰っていいらしい。

 

彼女もウンザリしているというが、ご主人が

「もっと遠いところにすれば良かった。」と、言っているそうだ。

 

会って話した日も、

「今日も戻ってきてんのよ、やんなっちゃう。」

 

 

ーーーー

 

 

もう1人、

ずっと二世帯で一階が義母さん、二階が友人とご主人とワンコで暮らしていた。

 

二世帯をリフォームして、娘さんの家族が住むことになり、自分は義母さんと同居になった。

(同じ敷地内に息子さん家族が家を建てる)

 

今までは二世帯だったので義母さんの面倒を見るにしてもその時だけだったのに、四六時中一緒になってストレスが溜まっているという。

そりゃそうだ。

義母さんは圧迫骨折をして、ご飯の支度もできなくなって、彼女が作ってあげていた。

二世帯の時はお義母さんからの感謝もあったけれど、一緒になったらそれが当たり前になってしまったし、

ご飯についての要望や文句も出るようになった。

 

そういうもんだよね。

だから私はギジの世話も嫌だったし、義両親に毎日ご飯を作るのは無理だと夫には何度も言った。

 

それでも、何一つしなかったご主人は何かとするようになったそうだ。

 

が、彼女にしたら、毎日気が休まらない。

 

我が家のリフォームと同じで彼女のところも一期、二期で進めているのだが、

一期の間、少しの間だけ圧迫骨折の事もあって老健にお義母さんが入っていた時はとても平和だったそうだ。

 

お義母さんにデイサービスやショートに行って欲しいと思うけれど、上手くいかないという。

 

デイサービスも普通のところは「あんなところに行っても仕方がない。ボケた人が行くところだ。」と拒否。

それならと、リハビリ系の所に行けば、

皆んなと同じように出来ないのが嫌だ。辛い時は休んでいていいと言われても、そうやって休んでるのが嫌だと言う。

 

人と話したり関わりを持とうとしない性分なので、老健の時もいつも部屋に篭っていたそうで、

ショートにも行きたくないと言う。

 

でも、私ももうちょっと限界だよーーー。と、言っていた。

月に一度でいいから二、三日ショートに行って欲しいよと。

 

ギジと同じだ。

ギジもリハビリ系のところはななんだかんだと理由をつけては休むと電話を入れていた。

床屋に行くとか、病院に行くとか。

そこに言っていた時は、全部私に連絡が来ることになっていた。

仮病だったり病院が休診日だったり、床屋さんなんて別の日に行けよ、刈る髪の毛もないハゲなのに。

だった。

ギジは他の人の動きについて行かれないということも聞いていたので、

それが嫌なんだろうと辞めさせた。

 

そこは、ギジとは別の日に義ママンも行っていたけれど、行かせたくなかったんだろう。

ドクターストップになったなどと嘘をついてギジが行かせなくなった。

 

義ママンは行く時は嫌だというけれど、どのデイサービスも行けば楽しく帰ってきていた。

リハビリデイについては、ギジよりも義ママンの方が運動能力は上だと言われていた。

 

ギジが、義ママンが楽しかったと戻ってくることが不満だったのだろうと思う。

妻が楽しそうなのが気に入らないのだ。

 

義ママンが行っていた普通のデイにギジも一緒に行くようになって、ギジは凄いとか優しいご主人だとか持ち上げられていい気持ちになって

行くようになったけれど、義ママンが最大限に拒否。

嫌だという義ママンを置いてギジ1人で行ってしまった事もあり、お騒ぎになった。

 

私に頼むと言いもせずだ。

 

・・・・話が脱線した。

 

ギジのことだが、ギジは他の人と関わりを持たない。

こっちにいた時からそうだ。

この辺の人は俺とは格が違うと言っていた。

唯一、大学時代の友人がすぐ近くにいたけれど、その方も亡くなってしまってギジが誰かと交友を持つなんてことはなかった。

 

だから、サ高住に行くと近所のお知り合いと離れて寂しくなるなんて事もなかった。

 

ギジがそんな人だという事は義妹もわかっている。

サ高住に行けば、お友達もできるんじゃないかななどと言っていたが、

ギジは相変わらず、サ高住でも食堂でも誰とも話さずにご飯を食べたら自室に戻るそうだし、

レクにも参加しない。

 

ただ、リハビリ系のデイサービスは、黙々と1人でちょっとしたトレーニングをして、その後にマッサージがあるそうで、

ギジには合っているのか行っているらしい。

 

こっちにいた時は、デイで何かのイベントがあったり、皆んなで〇〇をしましょうというイベントがあると休んでいた。

イベントにも参加してくださいねと言われたと夫が言っていたことがある。

 

まぁ、ギジは、自分は人よりできて当たり前で、できないと恥ずかしいとかみっともないと思う人だら仕方ないのだろう。

 

 

義ママンは、どちらかというとかまってちゃんで、自分のことを見ていて欲しいし気にして欲しい人だったから、

自分は放っておかれるとか、何もしてくれない。が、口癖だった。

でも、1人ではおトイレに行かれないとか自分では食べられない人へのスタッフの対応が手厚くなるのは道理なのだ。

そこが認知症でお嬢様に戻ってしまった義ママンには理解できなかったんだろうなと思う。

いつも、大丈夫?困ってない?と、声をかけて欲しかったんだろう。

 

 

人と関わるのが嫌だから、プライドが高くて出来ないのが嫌だとかでデイを拒否されるのも介護をしている人にとっては悩ましい。

どちらかというと、デイサービスは介護者が息をつく時間でもある。

 

近い施設に越したことはないとは思う。

何かと〇〇を持ってきてくれと言われたり(本人や施設側から)

なになにしてくれと言われて対応をするのは近いほうがいいだろう。

が、先に書いた友人のご母堂のように、頻繁に帰ってこられたらたまらないだろう。

 

サ高住のギジ。

去年は、なになにを持ってこいとよく電話をしてきたし、こっちに戻りたいとか、

夫と義妹にこんなことろで野垂れ死させる気かと激昂したこともあったけれど、

それはどうもちょい漏れが頻繁になって、下着を干していることが恥ずかしかった模様(夫談)で、

下着を白から目立たないグレーのモノに変えたら言わなくなった。

 

去年移ったサ高住は、移動販売も来てくれて、内科のお医者さんも施設まで来てくれるからギジにとっては

楽なのだと思う。前のところよりもレクも少ないし。

 

サ高住に移る時はそれこそ直ぐにこっちに戻るなんて言っていたけれど、遠いので無理だ。

ギジはそこまでの介護が必要ではないから、施設から何かを持ってきてくるように言われる事もない。

 

 

別の友人は、お義母さんと同居でそれこそ洗濯以外は面倒を見ていたが、

自分のお母さんが病気になってしまったので、

申し訳ないけれど私はお義母さんのお世話をすることが難しい、と説得して介護付き老人ホームに入ってもらった。

彼女の場合は、単身赴任中のご主人もお義姉さんも、もう施設に入れろと言っていたというので、後は彼女の踏ん切りだった。

もう嫌だと言っていたが、ずっと同居だった情があって踏ん切りがつかなかった。

 

お義姉さんの家の近くの施設にしたのだが、最近になってお義母さんが家に帰りたいと言っているという。

週末にでもちょっと連れてきたほうがいいのか迷っていると言っていたが、

介護職のおねーさん曰く、

そういう事をしたら施設に戻りたくないって言うことが多いから、安易に連れてきちゃダメだよ。だそうだ。

 

私も、実家の母が介護状態になったらどうなるかわからない。

なにしろ、めんどくさい人だし。